2018-09-21桐壺

いづれのおほむときにか、女御にようご更衣かういあま 

訳)いづれの帝の御代であるか言いかねますが、女御更衣があまた…

[文構造&語釈]

いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひたまひける

2018-09-22桐壺

そうした帝のなされようにつけても、世間では逆順のそしりばかりが聞かれましたが、この御子のご成育あそばされてゆくお顔立ちや趣味のよさは、たぐい稀れで賞賛せずにはおれないほどにお見えなので、誰も憎み切ることはおできになれず、

2018-09-22桐壺

この御子が三才におなりの年、御袴着の儀式は、第一皇子がなさったものに劣らず、内蔵寮(くらづかさ)や納殿(おさめどの)の財貨を尽くして盛大に催されました。

2018-09-22桐壺

追われた更衣の恨みはまして晴らしようがございません。

2018-09-22桐壺

ことに触れ数しらず苦しいことばかりがいや増すので、それはもうひどく思い悩んでいらっしゃるのを、帝はますます愛情深くお思いになって、後涼殿に元からお仕えである更衣の部屋をよそにお移しになり、桐壺の上局として下賜なさいました。

2018-09-22桐壺

またある時には、御前へ上がる際、避けては通れない馬道の戸を両側から締め立て、あちらとこちらで示し合せて立ち往生させることも度々でした。

2018-09-22桐壺

更衣から帝のもとへ参上なさる場合にも、あまりたび重なる折りには、廊下の掛け橋や渡り廊下のそこここに汚らわしい仕掛けをしては、送り迎えに立つ女官の裾は耐えがたく、今宵の段取りが台無しになることもあり、

2018-09-22桐壺

あまたのご夫人方の局を素通りされ、休むひまない帝のお通いに、人の心をすり減らしになるのも、まことにもっともだと思えました。

2018-09-21桐壺

お部屋は桐壺です。

2018-09-21桐壺

もったいないご加護をお頼み申し上げながら、おとしめあらさがしをされる方が多く、自身は病身で先が頼めない身そらであり、かえって運命の重さをお感じでした。

2018-09-21桐壺

誰より早く入内され、第一夫人として尊んでおいでのお心持ちは大変なものがあり、皇子にくわえ皇女までも授かっておいででしたから、この方のお諌めばかりは、更衣への特別な思いがあるとは言え、聞き流すこともならず、わずらいの種となってお悩みでし ...